| ●2008年9月の風月譚 北京オリンピック雑感 |
| 8月8日開催の北京オリンピックも日々の流れの中に終わりました。 夏の高校野球と同時開催であったこともあり十分TV観戦できたわけではありませんが、 個人・組織・国の有り様が露呈されましたので、気がついたことを挙げてみようと思います。 ・先ず、選手総行会か結団式か定かではないのですが、この国の首相は選手を前にして 「せいぜい頑張ってください!」の言葉を送りました。 せいぜい・・・というこの表現・言葉を聞いて,この男の品格そして地位に相応しくない 人間像をみる事が出来ました。決して米国民主党の大統領候補オバマ氏のように弁舌 さわやかに、歯の浮くような言葉を期待したわけではないのですが、この言葉から受ける 印象として、「俺は成績の結果には関心無いから、好きなようにやったら・・」という日ごろ からの、当事者意識の無さを再認識いたしました。 この件に関し,かの石原都知事も嘆いていたことに珍しく共感いたします。 ・柔道を見ました。 軽量級の試合は柔道とBOXINGのジャブの応酬に終始し、このつまらなさは柔道本家に とって嘆かわしいものでした。柔道とJUDOは似て異なるものというか、日本は宗主国として 本来のあり方、精神を頑固に主張すべきものであったにもかかわらず、何時の間にか 傍流におかれていることは、残念でなりません。すべての競技において、過去冬季の ジャンプも同様ですが日本がメダル独占するとルール改定を行い、抹殺しようとする動き が何時も見られますので女子レスリングは先ず注意する必要があります。 柔道の後、女子レスリングがありましたが,私の母親が 「柔道とレスリング何が違うの?」と言い、確かに立ち姿も変わらず強いてあげれば、 身につけた衣装・ユニホームと柔道は「四角」、レスリングは「丸」位で動き回っている内容は 確かに余り差がないように思えました。 柔道の言葉が、フランス語にならないよう願わずにはおられません。 ・北島選手2種目2連勝 素晴らしいアスリートでした。 あたかも四輪駆動車のように他の選手の追随を許さず完勝でした。 100Mの決勝終了後、長年のライバルである米国ハンセン選手が北島選手の許に祝意 を表しておりました。ハンセン選手は200Mの出場資格が無く、北島選手に2期連続完敗 で終わりました。最後の400Mメドレーリレーにハンセン選手は平泳ぎで出場し、優勝で おわりました。レース終了後、北島選手がハンセン選手と言葉を交わしているのを見て、 二人は本当に良きライバルであったんだと感じました。北島選手自体、ハンセンの存在が 彼の今日を作り上げたのでしよう。観ているほうにも,この二人のアスリートの素晴らしさ を知る事が出来ました。 ・マラソン 男女ともに大惨敗の一言に尽きます。 双方、1名出場できず、更に途中欠場と記録的最下位の記録と目を覆うばかりの成績でした。 マラソン選手の過酷と思える練習が、結果として万全な体調維持が出来なかった結果と なりました。もう一度,練習のあり方を含め、全体を見直す時期に来ているように感じます。 長距離レースにおけるアフリカと日本選手と基礎体力の違いはいかんともしがたく、過酷 な練習が必要なのでしょうが、アフリカ選手も長年の月日をかけ、人材を育成してきたので、 日本も駅伝に代表されるように底辺の拡大が将来良い結果を生むことでしょう。 ・ソフトボールと野球 ソフトボールの上野投手はあの稲尾選手を超える鉄腕であることが明らかになりました。 二日間で三試合400球以上投げるなんて,常識外の快投でした。 彼女の試合後の爽やかさは、この重責を彼女一人に背負わせた側の一国民として何か 安堵感を禁じ得ませんでした。最初からこの予定であったとは、驚きです。 他方野球は何かおかしい感じがしました。 昔の精神論が横溢し、太平洋戦争の戦陣訓のように、体調が万全でもないのに参加を強要し、 その結果満足の行く結果を得ることが出来ませでした。 なんと言っても、準備不足の一言と、投手の使い方‐これは監督の最大の采配ですが‐に 禍根を残したのではないでしょうか・・ ・国威発揚 中国は金メダル51個とダントツで、アメリカを抜き去りました。アメリカでは取得総数で一番 を強調しておりますが、それであればアメリカのメダル獲得者はほとんどアフリカ系であり ますから、日ごろから手厚い保護、特権が与えられて良いはずです。 そもそも、個人の技量を高めるオリンピックが国威発揚の場となるようでは 先行きこれ以上の発展は無いのでは無いかと危惧いたします。 それにしても、日本のメダリストに対する国の助成策の乏しさは目を覆いたくなります。 金メダル300万円とかタイでは3,000万円以上更に毎年年金が20万円以上とのこと。 どちらだ良いか分かりませんが、この大きな差は一考を要します。 ・4年に1度 オリンピックのある年は米国の大統領選挙が重なります。 古代オリンピックの期間中は戦争休戦であったはずですが、開会日にロシアの侵攻 など平和の祭典は程遠いものとなりました。一節には、共和党のマケインの参謀が 戦争をしかけ、国民に「強いアメリカ」の必要性を演じているとの事で、支持率が急速に 接近している現状をみると「冷戦」の世界に戻るのではないか、気になります。 P/S このコラムの次回(10月分)から下記アドレス「店主のコラム」欄に移行いたします。 http://www.francepan.com/column/index.htm 今後ともよろしくお願いいたします。 |
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| 2008年 |
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| 8月 | 今年の甲子園・第90回全国高校野球大会 |
| 7月 | 東邦薬品(株)松谷 義範 さん |
| 6月 | 節穴からのイタリア見聞 |
| 5月 | 大阪 適塾・ |
| 4月 | 文明半開か・・・ |
| 3月 | 沈黙の螺旋(スパイラル) |
| 2月 | アメリカについて 三題 |
| 1月 | 2008年は中国の年?/くたばれ巨人軍 |
| 2007年 | |
| 12月 | 2007年を振り返って |
| 11月 | 忘 八(くつわ) |
| 10月 | ローマ人の物語(塩野七生著) |
| 9月 | 出世の心得 |
| 8月 | 4年振りのマレーシア |
| 7月 | 盛夏に向かって |
| 6月 | 半世紀の時間 |
| 5月 | ボストンのある一面 |
| 4月 | 4月は新年度 |
| 3月 | 四季の変化 |
| 2月 | これは「美しい国」のやることか |
| 1月 | 平成19年 新しい年を迎えて |
| 2006年 | |
| 12月 | 一犬虚に吼えれば、万犬実を伝う |
| 11月 | この国の歪んだかたち |
| 10月 | 2×125乗≒無限大 |
| 9月 | 5年と5ヶ月 |
| 8月 | イランそして「ペルシャのめぐみ」 |
| 7月 | 戌年の前半6ヶ月 |
| 6月 | 高山定美さん |
| 5月 | 札幌への思い入れ |
| 4月 | 「西宮」について |
| 3月 | 谷口直之君の退職記念出版に際して 高校時代 と その後・・・ |
| 2月 | GOOD BYE Mr.CHIPS(チップス先生さようなら) |
| 1月 | 新しい年 平成18年 |
| 2005年 | |
| 12月 | 酉年を振り返って |
| 11月 | トンカット・アリと6年 |
| 10月 | NHKラジオ深夜便 |
| 9月 | 智と徳 |
| 8月 | 終戦60年-怒りそして悲しみと苦しみの中で 戦争遺児として私の一言 |
| 7月 | 上期4題 |
| 6月 | 椿ちゃんは2歳 |
| 5月 | 25回目にあたって |
| 4月 | 4月は新たな出発の月=私の高校時代= |
| 3月 | 故郷 札幌 昭和30年頃まで |
| 2月 |
雪池忌によせて |
| 1月 | 酉年にあたって |
| 2004年 | |
| 12月 | 平成16年を振り返って |
| 11月 | 書物は知識の源泉 |
| 10月 | 故 野中 孝一さんと「SPIN トレーニング」 |
| 9月 | ハインリッヒの法則(1:29:300)とパン屋の経営 |
| 8月 | 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART2) |
| 7月 | 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART1) |
| 6月 | 6月10日は時の記念日 |
| 5月 | FENWAY PARKの思い出 |
| 4月 | お釈迦様と四聖諦八正道 |
| 3月 | 『起業5年目にあたって‐‐新たに知った事・新たな財産』 |
| 2月 |
『OFFSET BALANCE』(得たものと失ったもの) |
| 1月 | 『暴君の初夢』 |
| 2003年 | |
| 12月 | 『6歳のLADYに学んだこと 』 |
| 11月 | 『文化そして万歳三唱 』 |
| 10月 | 『GOLD FINGER 荒木 敏明 君 』 |
| 9月 | 『9月11日とイスラムの人々 』 |
| 8月 | 『戦後と58年後の今日 』 |
| 7月 | 『三色旗ー自由,平等,博愛 』 |
| 6月 | 『JUNE BRIDE (6月の花嫁) |
| 5月 | 『とつき十日の下宿屋の宿賃』 |