●2008年2月の風月譚 
アメリカについて 三題


 私事ですが、9・11事件前までよく仕事でアメリカに行っておりました。
最近余りそのような機会がなくなりましたので、忘れないうちに3つ事に
触れてみようと思います。

@個人情報

 私はごく普通の日本市民でおり別段ブラックリストに載るようなことは
何もしておりません。
仕事で毎年5、6回と行ったのですが、ワシントンDCの空港で、目つきの
きつい男女に名前を呼ばれ、アタッシュ・ケースを開けろと命じられました。
明らかに、何かを不法所持しているであろうと犯罪者扱いでした。
もちろん、直ぐに放免されましたが、アメリカでは私のような極めて普通の
渡航者にも監視の目が行き渡っていることに、この国の恐ろしさを肌で感じた次第です。 
 ハワイでの入国手続きをする際、何処のホテルに宿泊予定とか、所持金は
いくら持っているとか執拗に聞かれたのですが、Shingo Tsuchidaという
同音の人物が、ハワイで悪さをした為に、入国に厳しい尋問を受けるのだ
という事を後日知りました。
アメリカでブラックリストに載りますと修復するのは、大変のようです。
9・11以降アメリカは以前にも増して、不特定多数の渡航者の身辺を精査していることを、
知っておく必要があります。

Aカルフォルニア州

 よく冗談に、アメリカには2つパスポートが必要との話を耳にします。
1つはカルフォルニアで、もう一つは他の州用だと。
確かにこの州は時代の先端を行くというか、特記すべきことがあるようです。
 その一つの例として、空港でレンタカーを借りる際には当然国際免許証を見せる
のですが、併せて日本の免許証の提出を求められました。なぜかと、押し問答に
なりましたが、偽造が多いので、この様な措置をとっているとの事でした。
 ベイ・エリアに代表されるサンフランシスコと南のロスアンジェルスが二大都市です
が、この間には昔カソリックの宣教師の歩いた「エルカミーノ・リアル」(神の道)という、
日本で言えば東海道五十三次のような旧い町並みがあり[SAINT(サン)・・・]という
地名が多数残っております。西の代表校であるスタンフォード大学もこの沿線にあり、
今ではルート101号が旧道にとって代わっております。
 ロス以南ではメキシコをはじめとしたスペイン語圏の労働人口の増加が、
ヒスパニック社会を創り、現在では,アフリカ系住民(黒人)を凌駕するようです。
更に男女雇用機会均等法が最も徹底しております。
一言で簡単に結びつけることは出来ませんが、この州ほど強者と弱者がはっきりして
いるところはない様です。
白人でエリートになれない人を多数見てきましたが、彼らの逃げ口なのか、同性愛に
はしるとか、あるいは中国の女性・韓国の女性と比べて優しい穏やかな日本人や
フィリピン人に頼る術を見出す人が多いようです。
サンフランシスコには、同性愛者の街がありアパートに目印となる旗を掲げている
のを観かけます。
統計的にこの町の5%前後はHIV感染者であると聞いたときは、驚きました。
 他方、1990年代のシリコンバレーに代表されるように、サンフランシスコから
サンノゼにかけてIT産業を支えた企業が無数にありました。
投資会社とか資産家が新進の企業に投資するわけですが8つのうち2〜3成功すれば
大儲けという良き時代がありました。
人類の坩堝(るつぼ)といわれるようにこの州は、人種の垣根を乗り越え常に
ダイナミックな活動を維持発展させていくことでしょう。

B自己表現と物真似
誰もがTVを通しアメリカ人の雄弁さには驚くばかりです。
市井の人であれ、スポーツ選手であれマイクを持ったらエンドレスです。
最初にアメリカに行って感じたことは、セミナーなどの発表が大変上手で、
何か特別の教育を受けているのではないか?と聞いて見ました。
教育のコースに「Effective Presentation(効果的発表技術)」なるものがある
ようでして、とにかく口先が優れているのも、さもありなん!と感じた訳です。
ついでに、何か教育上他に特徴的なことはないか聞いてみたら人の物まねは
「放校処分」に匹敵するほど最悪であるとの事でした。
Plagiarism(文章・考案の剽窃)は、学問とは全く離れたもので、日本のように本から、
あるいは今ではインターネットで集めた物を纏めてもアメリカではなんら評価に値し
ないし、場合によっては放校の処分を受けることが徹底されているようです。
 この様なことから、私は教育上において最低限必要なことは
先ず「物の理(ことわり)」を勉学の基礎として極めること。
次に、独創的な発想を磨くこと。
更に、哲学というか論理的に一貫性のある考え方を持ち、多くの人々と話す技術を
身につけること。
以上の事柄を最低限の枠組みとし、大いに拡大発展させてもらいたいと感じております。

P/S

ガソリンの25円分が世間を騒がしております。
この分がなくなると、高速道路の建設が遅れ経済効果が得られないと関連者が
言っておりますが、高速道路が出来た後、どれほど期待する効果があったのか
検証したのでしょうか?
例えば、圏央道が一部開通し山梨県民は東京都下に買い物に行くようで、地元は
シャッター街になった所がかなりあるようです。
彼らの狙いは、建設費が地元に如何ほど落ちるかが問題で、その後の地域振興
など念頭にないことは、明らかであります。
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2008年
1月 2008年は中国の年?/くたばれ巨人軍

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12月 2007年を振り返って
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5月 ボストンのある一面
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3月 四季の変化
2月 これは「美しい国」のやることか
1月 平成19年 新しい年を迎えて

12月 一犬虚に吼えれば、万犬実を伝う
11月 この国の歪んだかたち
10月 2×125乗≒無限大
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7月  戌年の前半6ヶ月
6月  高山定美さん
5月 札幌への思い入れ
4月 「西宮」について
3月 谷口直之君の退職記念出版に際して
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2月 GOOD BYE Mr.CHIPS(チップス先生さようなら)
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1月 酉年にあたって


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8月 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART2)
7月 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART1)
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8月 戦後と58年後の今日 』
7月 『三色旗ー自由,平等,博愛 』
6月 『JUNE BRIDE (6月の花嫁)
5月 『とつき十日の下宿屋の宿賃』

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