●2007年9月の風月譚 
出世の心得


 9月の声とともに、今までの猛暑、熱帯夜が跡形もなく彼方に過ぎ去りあの暑さが
懐かしい気分となりました。
 過日高校入学50年目ということで会合が故郷札幌でありました。
社会に出て勤務した職場が時代の要請に合ったのか、それなりに成功した人とか,
こんなはずでは無かったのにとか、今日までの足跡を反映した姿を見ることが出来ました。
自分でも簡単に「成功」と書きましたが、果たして成功とは一体何なのか画一的に断言は
出来ないのですが、ある米国通の人が米国における成功の3つの要諦なる言葉に普遍性?
があることに気がつきましたので書いてみようと思います。

 ●先ず時の権力者に徹底的に「ゴマをする」
 ●次にライバルの梯子をはずす
 ●更に、他人の成果を横取りし自分の物とする
この3つは日本においてもおかしなほど共通しているのではないかと思ったわけです。

私の経験からですが,大企業にこれらの企業風土をたくさん見てまいりました。
これらの企業に共通している事として、販売会社を通した販売の方法、子会社を含む
関連企業が多い、表面上社員は仲が良い事などが挙げられます。
更に販売の仕方も直接消費者・利用者との接点がありませんので、新製品の開発などで
常に遅れをとりシェア−一番の商品は持ち合わせていない。
 次に梯子を外されないように何時も気を付けていないと、主流から外れている。
更に新規開発成果に関しても、その扱い報告の仕方によって評価がかなり違いますので
いつも内側に目を向けていなければなりません。
このように、外向きでなく内側ばかりに目を向けている企業風土では実績が挙る訳がありま
せん。

以上3項目はアメリカ発ですが、日本においては更に加える必要があるのではないかと思い
あたりました。
過日、柏崎の原発事故の際,東京電力の社長に対し「どう責任を感じますか?」との質問に
対し「なぜ俺に訊くんだ?」との応答を見て、社長になるには

・ 責任をとるような言質(げんち)を残さず
・ 不利なことに対し木で鼻をくくる
事などが必要なのだと痛感した次第であります。

トップになるのは一人ですので前任者の任期、年齢が次の選出に大きく影響を与えると
いえます。後継者を選ぶにあたり「ゴマすり」を優先条件とし退任後も個室・秘書・車の約束を
取り付けて会社に出入りし隠然たる影響力を持ち永らえることは、日本の特色と言えます。
信じられない話しなのですが、日本一の石油会社の社長は「人事部」出身のみとの話しを
耳にしたとき,こんなことが今も現実にあるんだと驚いた記憶があります。
多様性の問われる今日、トップの智徳,将来方向性の明示など、今まで以上に重要になって
ますが、どうもトップになる人は育てる物ではなく、その人たち自ずからその資質を兼ね備わって
いるのではないかという気がいたします。

小泉前首相と安倍首相を比べたとき、説得力の差が大きいと感じました。
小泉氏の言動には説得する「明瞭な短いフレーズ」がありましたが、「美しい国・・・」などは
宗教家・思想家の言う範疇の言葉で首相の用うべき言葉ではないようです。
過日の参院選挙の結果に対し惨敗したにもかかわらず、自分は責任を取らず、居座るよう
では,子供の教育上極めてよろしくないことであります。
「嘘吐きは泥棒の始まり」といい、宰相の言葉がこんなに軽くて良いのか国民はこれからも
見取らなければなりません。

 先の出世の3項目に現首相が、余人の及ばぬ努力をしたとは言い難いにもかかわらず、
現在の地位にいるということは,次を狙う人々の思惑が今日の現状を齎しているのは
何か残念ですね・・・

P/S
何かと問題が表面化した高校野球も佐賀北高校の優勝で幕を閉じました。
13年前に佐賀商業が同じ満塁本塁打で決着を付けた瞬間を記憶していたので、
ひょっとすると、今回も出るかな−と思ってみてました。
その前の押し出しの一球が佐賀北に野球の女神が微笑んだのでしょう。
おめでとう。
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2007年

8月 4年振りのマレーシア
7月 盛夏に向かって
6月 半世紀の時間
5月 ボストンのある一面
4月 4月は新年度
3月 四季の変化
2月 これは「美しい国」のやることか
1月 平成19年 新しい年を迎えて

12月 一犬虚に吼えれば、万犬実を伝う
11月 この国の歪んだかたち
10月 2×125乗≒無限大
9  5年と5ヶ月
8月 イランそして「ペルシャのめぐみ」
7月  戌年の前半6ヶ月
6月  高山定美さん
5月 札幌への思い入れ
4月 「西宮」について
3月 谷口直之君の退職記念出版に際して
高校時代 と その後・・・
2月 GOOD BYE Mr.CHIPS(チップス先生さようなら)
1月 新しい年 平成18年





2005年
12月 酉年を振り返って
11月 トンカット・アリと6年
10月 NHKラジオ深夜便
9月 智と徳
8月 終戦60年-怒りそして悲しみと苦しみの中で
戦争遺児として私の一言
7月 上期4題
6月 椿ちゃんは2歳
5月 25回目にあたって
4月 4月は新たな出発の月=私の高校時代=
3月 故郷 札幌 昭和30年頃まで
2月
雪池忌によせて
1月 酉年にあたって


2004年
12月 平成16年を振り返って
11月 書物は知識の源泉
10月 故 野中 孝一さんと「SPIN トレーニング」
9月 ハインリッヒの法則(1:29:300)とパン屋の経営
8月 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART2)
7月 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART1)
6月 6月10日は時の記念日
5月 FENWAY PARKの思い出
4月 お釈迦様と四聖諦八正道
3月 『起業5年目にあたって‐‐新たに知った事・新たな財
2月
『OFFSET BALANCE(得たものと失ったもの) 
1月 『暴君の初夢』 


2003年
『6歳のLADYに学んだこと 』
『文化そして万歳三唱 』
GOLD FINGER 荒木 敏明 君 』
9月11日とイスラムの人々 』
戦後と58年後の今日 』
『三色旗ー自由,平等,博愛 』
『JUNE BRIDE (6月の花嫁)
『とつき十日の下宿屋の宿賃』
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