●2006年12月の風月譚 
一犬虚に吼えれば、万犬実を伝う


 戌年も残すところ、一月となりました。
歳月の過ぎ去るなかに人知れぬ無常の感を抱きながらこの1年が過ぎ去ろうとしております。
表題の文は,戌年を終えるに当たり心に残った文ですので表示してみました。
一言で言えば、国民大衆の力はおろそかに出来ない,本質は皆が見ており虚言は自ずと
明らかになると善意に解釈が出来ます。
確かに,アメリカの中間選挙の結果が示した国民の「NO」の表明は,現政権に対し一つの
自浄作用が働いた事として健全さを感じ取れます。
イラクへの介入以来3年半以上となりましたが、これは太平洋戦争よりも長くなり国民は、
ブッシュ政権の虚言を見抜き、正しい判断を下したといえます。
他方、万犬虚に従うと書き換えたほうが適切で無いかと思うのが、この国日本の今の有り様
であります。
小泉政権以来「民営化」の名の許に,改革が断行されました。
しかしながら,その結果は格差の拡大、「WORKING POOR」と言われる様に働きたくても
仕事が無い、特に過疎化の進行中の中小都市においては惨たんなる実情が露出してきました。
昔は「2:8の法則」なる言葉がありました。
これの意味することはトップ2割の企業が8割の占有率(シェア−)を持つことでしたが,規制緩和
の名の許で行われた結果「1:9」の比率になったのではないかと感じます。
すなわち,大手企業はM&Aの名の元で益々大きくなり市場を席巻し、この埒外におかれ更に
IT化に遅れてしまった中小企業は「いざなぎ景気」とは無縁の存在となっております。
戦後のいざなぎ景気の実感はありませんが、誰に聞いても今景気が良いなど言う人はおりま
せん。政府は常に自分の都合の良いように「統計数字」を改ざんします。
またマスコミ自体も,考え分析する能力が極端に低下しておりますので,発表された虚偽の
実態を見抜くことなく、権力者のお先棒を担ぐ結果となっております。
いじめの実態調査の報告書においても,「皆無」と報告されたことが実態は違っていたという
ように、当事者は自分に都合の良いように恣意的に「数字」を創る物なのだということを,
国民は知らなければなりません。
 年末にかけて騒々しいこととして,教育基本法の改正があります。
この件に関し,私は何度も教育の原点は「家庭」にあると申し述べて参りました。
全28巻を読み終えた「ローマ人の物語」(塩野七生さんの大作)の中でローマ社会では子供
の教育は20歳までは母親の勤めでそれ以降は父親の役割と明文化されております。
この事に容喙する気はありませんが,このような環境がローマ帝国を支え数多くの賢帝を生み
出してきた事実があります。
私の頭にふと浮かんだことですが,有名なエジプトのパピルスの古文書に記載がありました
「今時の若い者は・・・」の言葉を口にする年代となりましたがとにかく若者に対し目を覆いたく
なることが数え切れないほどあります。
某知事ではありませんが,2年間くらい根性を入れ替えるために、「軍事教練」を実施すべき
などの暴言が現実のものとして俎上に上らんように、若者はしっかりしてもらわなければなり
ません。このまま行くと,愛国心と結びつけて思いがけない結果が生まれるのではないか危惧
いたします。
 更に、この1年間で現実のものと感じ始めたこととして「地球温暖化」の問題があります。
京都議定書はアメリカ,中国,インドをはじめとして批准おろか議論されてない国がたくさんあり
ます。温暖化の弊害に関しては,枚挙できないほどありますが、みかん栽培の北限が福島県
となり,北海道が生活する上で最適の居住地区になるなど近視眼的な見方がありますが、
北極圏の氷原の最大面積は3月だそうですが,例年縮小し,イヌイットの人々をはじめ生活環境
が破壊されているとの事です。
隣国中国はオリンピックを2年後に控え,また4年後の上海万国博に猛進しておりますが,
環境破壊に拍車が掛かっている事と想像ができます。
温暖化を遅らせる事に国民一人一人何が出来るか,何をしなければならないか考えさせられ
たこの1年でした。
 この1年間で,間違い無く時間の経過を感じますのは「中央線三鷹・立川間」の高架作業の
進捗であります。
現在、すでに国分寺までは陸橋が繋がり、この工事の全容が明らかになって参りました。
以前に耳にした話しですが,中野・三鷹間の高架の条件として沿線住民は各駅に中央線の
快速が停車することを要求したようですが、複々線開通の際は,現行の土日,休日の運行ダイヤ
を,平日から遠距離通勤者のために実施してもらいたいと,ひそかに期待しておりますがどうなり
ますかね・・
 
 向寒の砌、健康に留意しお元気で新年を迎えられるようお祈りいたします。
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11月 この国の歪んだかたち
10月 2×125乗≒無限大
9  5年と5ヶ月
8月 イランそして「ペルシャのめぐみ」
7月  戌年の前半6ヶ月
6月  高山定美さん
5月 札幌への思い入れ
4月 「西宮」について
3月 谷口直之君の退職記念出版に際して
高校時代 と その後・・・
2月 GOOD BYE Mr.CHIPS(チップス先生さようなら)
1月 新しい年 平成18年





2005年
12月 酉年を振り返って
11月 トンカット・アリと6年
10月 NHKラジオ深夜便
9月 智と徳
8月 終戦60年-怒りそして悲しみと苦しみの中で
戦争遺児として私の一言
7月 上期4題
6月 椿ちゃんは2歳
5月 25回目にあたって
4月 4月は新たな出発の月=私の高校時代=
3月 故郷 札幌 昭和30年頃まで
2月
雪池忌によせて
1月 酉年にあたって


2004年
12月 平成16年を振り返って
11月 書物は知識の源泉
10月 故 野中 孝一さんと「SPIN トレーニング」
9月 ハインリッヒの法則(1:29:300)とパン屋の経営
8月 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART2)
7月 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART1)
6月 6月10日は時の記念日
5月 FENWAY PARKの思い出
4月 お釈迦様と四聖諦八正道
3月 『起業5年目にあたって‐‐新たに知った事・新たな財
2月
『OFFSET BALANCE(得たものと失ったもの) 
1月 『暴君の初夢』 


2003年
『6歳のLADYに学んだこと 』
『文化そして万歳三唱 』
GOLD FINGER 荒木 敏明 君 』
9月11日とイスラムの人々 』
戦後と58年後の今日 』
『三色旗ー自由,平等,博愛 』
『JUNE BRIDE (6月の花嫁)
『とつき十日の下宿屋の宿賃』
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