| ●2006年5月の風月譚 『札幌への思い入れ』 |
| 4月になり東京の街に新しい制服に身を包んだ、あか抜けない女子学生を多数見掛 けると、新たな月日の幕開けを感じます。 この「おねえちゃん」も年の暮れになる頃には満員電車に慣れ、すっかり都会に適応 順化する能力には感心するばかりです。 このコラムも4年目を迎えることとなりましたが(37回目),本人から言わせてもらえば、 ボケ防止になるかなーとか、月末までに何とかしなければと言う心地よいプレッシャーを 感じる等、極めて自分本意であることを皆様にお詫びしなければなりません。 今年もまた観光シーズンを迎える私の故郷北海道札幌に日ごろから感じていることを 記載してみようと思います。 私の起点は家族愛にありますが,その次に郷土札幌に対する思い入れが大きくあります。 それは私の5代前の喜ェ衛門なる人物が120余年前、山形の飽海郡東松山から開拓者と して札幌の円山に移住して以来札幌は、何時も私の心の中にあります。 私自身開拓に貢献したと言う思いは無いのですが,幼い頃から祖父叔父の働きを観て 来ましたし、昔の苦労話しを聞いてきました。 私は、東京に定住して30年以上になりますが,近頃札幌から心地よい発信が全く無い ことに憤りを感じます。 戦後60年にもなっているのに,相変わらず「開発庁」など国の財政援助に依存し、その 額は全体の10%になるという自立心の無さに遣り切れない思いがいたします。 不平不満を言っていては何にも改善進歩の糸口が掴めませんので,今年は戌年でもあり ますので犬の遠吠えとし以下2つの件で提言してみようと思います。 1. 意識改革 北緯43度? 札幌は北緯43度に位置します。 北の大地という詩的な響きは,地球儀を見ておりますと北半球の真中から2度南に位置し 決して北の厳しい生活環境ではないこと、逆に四季折々の変化の齎す素晴らしい恩恵を受 け止め、この置かれた環境をプラスに考える意識改革が必要です。 それは札幌が日本の中で,アメリカ,ヨーロッパ(北極経由)に最も近い場所であることです。 私がアメリカ企業に勤務していた際,シリコンバレーのIT関連企業の生産拠点がシンガポール に集中して居ることに気がつきました。 サンフランシスコから当地に行くには,東京経由で18時間ちかく時間がかかりました。 お分かりのように,飛行機はアラスカから東北地方の洋上を南下し成田に行くのですが、 札幌に直行すれば半分以下の時間で行けるのですが、何故南下せざるを得ないか担当 者に聴いてみましたところ、日本は生産基地としての条件を備えてないという指摘を受けました 具体的には * COMPUTER LITERACY(コンピュータに関わる読み書き能力) * 英語の読解力 * 街の安全性 に欠けるとの事でした。 10年前当時のIT企業の日本法人の代表者に北海道出身の人が多数おりました札幌の 成毛さん(マイクロ ソフト),美唄の佐野さん(オラクル)、室蘭の松本さん(シスコ システムズ) などがおり、北海道に注目して新たな飛躍の機会があったのではないかと思うのですが,いか んせん受け止める社会基盤が整備されていなかったということになります。 従いまして,発展の基盤は「教育にある」との原点に立ち帰り、家庭の安寧と人材を育てること に注力すべきだと考えます。 更にもう一つ地理的な面から言いますと,北東アジアの中核となるべく中国,ロシア,カナダ, アメリカを纏め上げるくらいの国際人を育てなければなりません出来うる限り青少年の交流を 盛んにすることで、国際都市の基盤となるような目的を持つ必要があります。 各区単位で勉学にて競争し、全体のレベルを上げなければいつまでたっても現状から脱却 はできません。 更に,北海道は縄文人といわれる先住民の郷でもありますので,彼らの伝統的な生活の知恵 である生薬に注目し新薬の開発の出来る、可能性のある大地として着目すべきであります。 シンガポールはIT関連からバイオ技術に特化しているようですが,世界の著名な研究者・ 学者を最恵国待遇で処遇し人を集めているようですので,その辺の動向にも敏感であらねばなり ません。 3月のコラムに書いた谷口教授を招聘し,時代を先導する産業の育成に心がける必要があり ます人材の確保と育成は永遠の課題であります。 2. 再出発(REFRESH)の起点 北海道の5月6月は「いっせいに花開く時節」であります。 四季折々自然を満喫出来る豊かさは、日本のどの場所より恵まれております 都会にいる人々が北海道に数日間滞在し元気を充電し、再出発の起点になる場所・施設の 提供に重きをおき、見合う整備をする必要があります。 札幌ドームの近くに「羊ヶ丘展望台」があります。 500円の入場料金を払い、羊を見るのですが煤煙に薄汚れた羊が40頭くらい居るだけで他は 何もありませんこれは詐欺ではないかと思う観光施設です。 千歳に降り立った人がすぐに電車・バスに乗り、海産物・山の幸に直行するだけでは北海道 の半分も理解できません。 例えば、支笏湖までの千歳川に沿ったハイキング・サイクリングコースで新鮮な空気を満喫し たり、噴火湾を臨みながら中山峠までのトレッキングコースを辿ったり,定山渓から豊平川を カヌーで下るとか、札幌から千歳方面への乗馬コースを造り,複数の愛用者による共同馬主の システムを作くるとか,乗馬にかかわるファッションの発信地するとか、自然の恩恵を活かした 産業が新たに生まれる施策を計り、競わなければなりません。 北海道は競馬馬の最大の産地ですが年間約8,000頭のうちターフで活躍できるのは僅か 数%ですので,名のある種牡馬の仔を身近に持つのも気分が優れませんか!! この様な恵まれた自然を売り物にしているところは,ニュージーランドのミルフォードのトレッキ ングコースで、1年前から予約で一杯との事ですこのコースは5日から1週間との事、南半球 の知恵から学び新たな観光北海道を創造してみてはいかがでしょうか! (偶然でしょうか、首都のウエリントンは南緯43度です) 北海道にしか出来ないことを再度見直し、国に「ほいとこく」(方言で、たかる、物貰いをするの 意味)のはもうやめましょう。 「易経」のいわく 窮すれば即ち変ず 変ずればすなわち通ず 新たな札幌に未来を掛け確固たる基盤を作ってもらいたいものです。 P/S: 今年北海道に旅する機会がありましたら,食べものだけでなく 豊かな自然を四季折々十分満喫してもらいたい, そして何度も訪ねてもらいたい、第二の故郷として。 |
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| ●2006年4月の風月譚 西宮について |
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| ●2006年2月の風月譚 GOOD BYE Mr.CHIPS(チップス先生さようなら) |
| ●2006年1月の風月譚 新しい年 平成18年 |
| 2005年 | |
| 12月 | 酉年を振り返って |
| 11月 | トンカット・アリと6年 |
| 10月 | NHKラジオ深夜便 |
| 9月 | 智と徳 |
| 8月 | 終戦60年-怒りそして悲しみと苦しみの中で 戦争遺児として私の一言 |
| 7月 | 上期4題 |
| 6月 | 椿ちゃんは2歳 |
| 5月 | 25回目にあたって |
| 4月 | 4月は新たな出発の月=私の高校時代= |
| 3月 | 故郷 札幌 昭和30年頃まで |
| 2月 |
雪池忌によせて |
| 1月 | 酉年にあたって |
| 2004年 | |
| 12月 | 平成16年を振り返って |
| 11月 | 書物は知識の源泉 |
| 10月 | 故 野中 孝一さんと「SPIN トレーニング」 |
| 9月 | ハインリッヒの法則(1:29:300)とパン屋の経営 |
| 8月 | 私のPROJECT-X 甲子園への道(PART2) |
| 7月 | 私のPROJECT-X 甲子園への道(PART1) |
| 6月 | 6月10日は時の記念日 |
| 5月 | FENWAY PARKの思い出 |
| 4月 | お釈迦様と四聖諦八正道 |
| 3月 | 『起業5年目にあたって‐‐新たに知った事・新たな財産』 |
| 2月 |
『OFFSET BALANCE』(得たものと失ったもの) |
| 1月 | 『暴君の初夢』 |
| 2003年 | |
| 12月 | 『6歳のLADYに学んだこと 』 |
| 11月 | 『文化そして万歳三唱 』 |
| 10月 | 『GOLD FINGER 荒木 敏明 君 』 |
| 9月 | 『9月11日とイスラムの人々 』 |
| 8月 | 『戦後と58年後の今日 』 |
| 7月 | 『三色旗ー自由,平等,博愛 』 |
| 6月 | 『JUNE BRIDE (6月の花嫁) |
| 5月 | 『とつき十日の下宿屋の宿賃』 |