●12月の風月譚 
『平成16年を振り返って


                『平成16年を振り返って』

今年も残り1ヶ月となりました。
今年1年を振り返ってみて,アテネオリンピックでの日本の活躍も彼方に忘れるほど10月に
おきた新潟中越地震、11月の「NEET」といわれる若者の犯罪が重く社会に陰惨な翳を落とし
余り幸せな気分に浸れない年であったような気がします更に小泉首相が少なくとも今後
2年半は国民の前に否応無く露出することと,同じく4年間米国ブッシュ大統領の
カウボーイスタイルの言動が世界を失望させる事となった年でありました。
他に私なりに記憶に留めておきたい事を残してみようと思います。

・ 新潟中越地震
10月23日夕刻中越地方を中心に地震が発生しました。
この地震による死者は40人との事で,阪神大震災と比べると死者の数では150分の1で
あったようです今回の天災のもたらした災害に対し、国の施策に対し一言苦言を呈したい
と思います。
今回の地震により,普段忘れていた山間部の生活,過疎の地域の実態がTVを通して,
茶の間に出現しました平均年齢が45歳との事,慎ましく無駄をしない中で毎日の生活を
維持してきたのだな‐と推測される中に,今回の地震で彼らの生活基盤が一瞬にして
崩壊してしまいました。
国のこの地震への対策の冷酷さは,簡易住宅の滞在期間は2年が限度,被災家屋の
査定が住民の意見を無視したものであったことなどに現れております特に高齢者の
住民に対し余りにも過酷な施策ではないでしょうか・・
米国でも10年に1度くらい西海岸を中心にして地震がありますが,この様な天災事変に
対し国は、全面的に回復の支援をする姿勢がありますが、日本は積極的とは言えず、
まして心の通った行政とは程遠いのではないでしょうか。
更に今年は台風による水害などで京都・三重などで大変な被害をもたらしました。
何年か前,不景気の際某政党の発案で「地域振興券」などがばら撒かれ,結果として
印刷屋さんのみが潤ったことがありましたが,この際各政党はこの実態に対しより
積極的に動いてもらいたいものです昔から「恒心ありて、恒産あり」,あるいは
「恒産ありて、恒心あり」と言われますように、心の中に不安がある限り安定した
社会の形成は難しいことをこの災害を通して再認識しました。
罹災者の皆様が、1日も早く豊かな自然を享受する生活に戻れることを祈らずには
おれません。

・ この借金は一体どうするのだ!!

昭和55年に建設国債が発行されて以来、今日の国の借金は1,000兆円,国債残高は
571兆円との事ですこの金額は全くピンときませんが,米国の財政赤字が
42兆円,トヨタ自動車の利益が1兆円という数字からして途方も無い数字であることが
分かります。
今夏の参院選挙におきまして年金問題が前面に出ましたが,それは全く氷山の一角に
過ぎず,更にどの政党もこの財政状態を直視することを回避しておりました更に,
このような現状があるにも拘わらず平成17年度の各省の概算予算要求において、
前年度より増加していることが明らかになりました片方では,国民の貯蓄総額は
1,200兆円あるから議論に及ばずとの見当違いの発言をする者もおります今日に
至った問題の本質は明らかに「金と権力と結びつけた偽善政治」によることは明らかです。
私も自分の懐を痛めず、金をばら撒き権力を保持し先生と呼ばれてみたいものだと
思いますが、社会保険庁に見られるように誰一人責任を取らず嵐が頭上を過ぎ去る
のを待つと言う事の連続で、気がついたら40年も経たないうちにこの財政状態です。
国はこの実態をより明らかにしてこの国難に相当する事態を良く説明し、耐えること
改革の必然性などもっと明らかにすべき時期でないでしょうか・・
何れにしても,国は財政破綻していることは明らかであり,国は国民の貯金を、
手を変え品を変え色々な税金の名の元で取り崩そうとしているので、一層懐を
締めてかからなければならない事が明らかになった年でありました。
唯一の救いは、この1年間で公正取引委員会が国民の視点に立ち官製談合を
はじめ積年の弊害にメスを入れたことに一服の清涼を感じました。

・ プロ野球はどうなるのか?

近鉄とオリックスの合併に端を発し、プロ野球界初のストそして楽天の新規参入等と
変動の年でもありました。
1リーグ制に移行しようとしたセ・パの絶対的立場にいたオーナーの思惑がもろくも崩れ,
不公平の原点の一つである自由枠の件で金品の授与が明らかとなり「辺恒」といわれる
人とか,株式のインサイダー取引で「堤義明」さん等がトップの座を降りました。
各球団は、野球組織の中に存在する訳ですから,先ずこの組織が健全でなければ
なりません。
ドラフト制も最初は,最下位球団から指名権を行使するシステムであったのですが、
何時の間にか「球団在り」が優先する事となり、今日の自由枠の導入などドラフトとは
名ばかりのものとなり,戦力不均衡をもたらしました。
その間、サッカーが地元密着の中でファンを掴み、気がついたらサッカーが野球に
変わり国民の代表するスポーツの座を得るという結果となりました。
この様な事態をもたらした問題の原因の本質を知っていながら解決しようとしない
当事者、特に最高位に位置する根来氏の言動にはいたく失望し、この人の当事者
能力はどうなっているのかが問われた年でもありました。
プロ野球70年の組織が機能しなくなったのは、所謂「動脈硬化」と「問題の質の
多様化
」に対処出来なかったことは明らかでありますが,この2つの底辺に流れる
共通するものは「携わる人の自己改革」につきます札幌に移った「日本ハム」のように
又,新潟の「アルビレックス」のように当事者全員の努力で観客動員などの面で期待
以上のものを生み出しました他方,所沢では西武の帽子を被る子供たちがめっきり
減ったようですが、これも18年の歳月の結果であります松井証券の社長のように
組織も,携わる人も「進化」し、時代の先取りを常に心がける姿勢がなくなると経年(時
)変化に対応できない事を知らされた年でもありました。

・ 韓流って何だ!!
今更申し上げるまでもなく異常としか言いようのないこの流れは一体何なのでしょうか?
余りこの件に言及するとお叱りを受けそうですので,少しにしようと思いますが、韓国の
ドラマは40余年前の「愛と死を見つめて」の雰囲気があるとの事です。
NHKが同じドラマを4回も再放送するなど前代未聞のことのようですが、現在日本の
タレント・俳優と言われる人の中で、女性の心を掴んでいる人は皆無であるとの事で
すし,またドラマの構築においても韓国のほうが優れている事が、今日のブームを
生み出した背景にあるようです。
更に日本のフアン層(女性)は、男性の優しさに枯渇しているのでしょうか‐
私は木曜日放送の番組、「チャングムの誓い」に関心が高く、韓国の食文化の変遷等
を知る事と将来を暗示するドラマ性に期待しております何れにしましても,隣国を良く
知る上で今日の「流れ」は素晴らしいことと言えますが,日本人は「新しい流れ(流行)に
敏感である反面、それを陳腐化させるのも、又天才である
」との事ですので、この流れを
今しばらく遠くから覗いて見ていようと思います。
1,500年前から始まった朝鮮半島渡来の文化は、このように当時も受け止められたのか,
隣国を改めて知る年でもありました。


P/S:
・ 新しい年が、穏やかに迎えられますよう12月は十分体にお気お付け下さい。
イトーヨーカ堂甲子園店への出店に際し、多くの地元の皆様から声を掛けて
頂きまして有難うございました。
思いがけない程多くの人が御愛用頂いていたことに頭が下がる思いです。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

  
このコラムに対するご意見・ご感想の宛先は  ecos21@ecos21.com

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽


●2004年11月の風月譚 
書物は知識の源泉

●2004年10月の風月譚 
故 野中 孝一さんと「SPIN トレーニング」
●2004年9月の風月譚 
ハインリッヒの法則(1:29:300)とパン屋の経営
●2004年8月の風月譚 
私のPROJECT-X 甲子園への道(PART2)
●2004年7月の風月譚 
私のPROJECT-X 甲子園への道(PART1)

●2004年6月の風月譚 
6月10日は時の記念日

●2004年5月の風月譚 
FENWAY PARKの思い出

●2004年4月の風月譚 
 お釈迦様と四聖諦八正道

●2004年3月の風月譚 
『起業5年目にあたって‐‐新たに知った事・新たな財

●2004年2月の風月譚 
『OFFSET BALANCE
(得たものと失ったもの) 

●2004年1月の風月譚 
『暴君の初夢』
 

●12月の風月譚 
『6歳のLADYに学んだこと 』
●11月の風月譚 
文化そして万歳三唱 』
●10月の風月譚 
GOLD FINGER 荒木 敏明 君 』
●9月の風月譚 
9月11日とイスラムの人々 』

●8月の風月譚
戦後と58年後の今日 』

●7月の風月譚 
『三色旗ー自由,平等,博愛 』

●6月の風月譚 
『JUNE BRIDE (6月の花嫁)

●5月の風月譚 
『とつき十日の下宿屋の宿賃』

TOP