●6月の風月譚 
『JUNE BRIDE (6月の花嫁)』
                                     
 6月は水無月(みな月)といい二十四節気のうち6月6日の芒種(芒‐のぎを持つ穀物の種を蒔く時期)
6月22日の夏至(一年で昼が一番長い日)があります。
私は20余年米国企業に勤めてまいりましたが,その間、得がたい友人を得ることが出来ました。
彼は今もボストン(MA)の隣の州ニュー・ハンプシュアーのメリマックに住んでおり典型的なアメリカ市民
です。今もメールで親交を暖めておりますが3年前に息子さんの結婚式に参列した際に感じましたことを
記載しようと思います。
米国における6月は前年からの労働が結実する最初の収穫月であり秋の収穫への新たな出発の時期と
位置付けております。気候が温暖で社会的には卒業休暇であり夏休みと比較的のんびり出来る月で、
屋外で時間を過ごすことに最大の関心を払っております。
6月の花嫁は夏至に係わりがあるようです。
婚約・結婚式が一番多いのはこの様な自然環境,社会状況がもたらしたもののようで、6月に結婚をすると
より一層幸せになれるとは関連がないようです。
6月(11%強)についで8月(11%弱),9月、10月,5月が結婚式の多い順だそうです。
(一番少ないのは1月で5%台で、次が2月だそうです。)
尚,初婚の
新郎の平均年齢は27歳,新婦は25歳だそうです。
6月の結婚式は他の月と比べて何か変わったことがあるか聞きましたところ特に無いようです。
結婚式を爽やかの陽光の屋外で行うのが一般的となっております。
HONEY MOONは夏至の月のことで当日の結婚式で飲用された蜂蜜の発酵した『蜂蜜酒』にちなんで
呼ばれております。以上は一般論ですが次に私の気がついた結婚式を述べます。

 結婚式の前前日は新郎の身内だけでパーテイがありお祝いの品などが披露され全ての物を出席者に
見せて回ります。前日は両家の関係者が一同に会し紹介をし合いますがこの費用は
新郎側が負担する
ようです。結婚式当日は10時半ごろから教会で型にはまった手順で執り行われましたが参列者の服装で
気がついた事として新郎以外(私を除いて)全員黒のネクタイを着用しており何か黒ネクタイが異質と思い
ましたが観なれないせいなのでしょう。
女性は華やかなワンピースのドレスが多かったです。
無事終わり教会から新郎新婦が出て来ますとなんとシャボン玉をフウフウと吹きかけるんですね‐‐
何時からこの様なことをするのかと聞きましたところ,最近の事でこれは後片付け
の必用無いからとの事でこの合理性には参りました。
パーテイは午後1時から始まりましたが,もちろん屋外の大きなテントの下で始まりましたが,誰が挨拶する
ということなくビュッフェ・スタイルで始まりました。
新郎新婦は各テーブルを回りお祝いの言葉を受けていたのですが,突然グラスをフォークでタップする音を
聞くと中央のホールに戻り
抱擁とキッスをし、又各テーブルを回るのですが、要求される都度ホールに
戻り数え切れないほど繰り返すのには観ているほうが疲れる気分でした。
ダンスパーテイはロック調で始まり、参加者が新婦と踊りお祝い金を渡す
「マネーダンス」を観ていると
新婦にとって披露宴は大変な重労働だと感じました。
ユダヤ教の人においてはグラスを踏みつけ粉々にする風習があるようです。
ブーケを未婚の女性に後ろ向きで投げるのには,10歳くらいの女性に混じり実の母親が並んでいるのには
びっくり・・両親が離婚し母親は独身だったんですね!!
(ちなみに米国での離婚率は55%位との事で以前より改善されたとの事です)
テーブルの上の生け花/鉢植えはイスの番号による抽選で持ち帰ることが出来,日本のような引き出物は
ありません。3時間ぐらい経ちますと三々五々退席者が出始めますが、新郎新婦が大きな車に
「JUST MARRIAGED」の表示を付け会場を離れたのは開始後6時間も経った後でした。
尚、費用は、約2万ドルで今度は
新婦側が負担するそうです。
皆様が海外の色々な結婚披露宴の面白い経験をお持ちかと拝察いたしますので是非寄稿して
  頂けませんか?


 最後に、20余年のアメリカの実社会を通してアメリカに住んでいる日本女性に関して感じたことを
結婚と重ねて述べてみようと思います。
仕事以外でアメリカに行き住む人の大多数は語学研修か日本の希望する学校に入学出来ずに行っている
人が多いと思います。
東海岸(NY,BTN)の男性は、東洋人に対し非常に興味があり接近してくる者が多く,女性は自分が
愛されていると勘違いすることが多いようですが興味が無くなりますと去って行き、彼らは自身の知識
経験の
「肥やし」位に考えております。他方,西海岸(SF,LOS)におきましてはやや異なります。
西海岸は男女機会均等が徹底しており白人の競争社会からの脱落者とか女性の上司に参った人とか
マイノリテーの人達は同性愛に走るか,東洋人特に
日本人の優しさ(本当は優しいとかではなく言葉が
良く出来ないので必要最小限しか話せない事が優しさに見える)と本人の寂しさを紛らすことが重なり、
簡単に身を任しヒロインの気分(この人に私は必要なのだ)で同棲の道に入る人を散見します。
私の見ている中で本当の意味で競争社会の道を歩いているアメリカ人(所謂WASP)が日本人と
結婚した例は殆どみかけません。
いずれにしても,あっしには係わりの無い事(息子が3人)でありますが
「6月の花嫁」に一言申し加えます。


  
メールの宛先は  ecos21@ecos21.com

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●9月のコラムタイトル 
9月11日とイスラムの人々 』

●8月のコラムタイトル 
戦後と58年後の今日 』

●7月のコラムタイトル 
『三色旗ー自由,平等,博愛 』

●5月のコラム 
『とつき十日の下宿屋の宿賃』
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