●3月の風月譚 
『起業5年目にあたって‐‐新たに知った事・新たな財産
 』


 起業5年目にあたって‐‐新たに知った事・新たな財産

 弥生三月は心弾む季節の到来を知らせてくれます二十四節気からみますと御存知、虫が
活動を始める啓蟄(5日)と昼と夜が同じ長さの春分の日があります。
この小さな会社は2000年3月21日に設立いたしましたが,それは私が満55歳のときで、米国の
会社に20余年勤めあげすでに現場を「引退」しておりましたが友人の死に直面し(2月)さらに,
たまたま前大分県知事の平松守彦さんから「一身二生」なる言葉を拝聴し(6月)、起業して
社会に参画し現役でありたいという気持ちが昂じたものでした。
従来の情報産業とは全く異なる分野であっても,今まで正攻法でそれなりの成果を挙げることが
出来ましたので何とかなるのではないかという今思うと軟弱な土俵から始める結果となりました。
世の中はお金が無くて何とか他人のお金を利用して当座を凌ぐとことに日夜奔走している輩は
沢山いるもので、過去のいろいろな付き合いからそのような申し出に応じる結果となりました。
 前記のとおり異業種への参入であったため,食品業界自体に不慣れなためいわゆるパクリ屋に
引っかかり多大な損金を発生したのですが、これを生業にしている魂を悪魔に売り払った悪党が
東京近郊に約2,000人も居ることを知りましたその商品は一部上場の会社に流れ最終消費
者に販売されている実態を知りました。
それらの販売元は良くわからない言葉で「善意の第三者」として機能しているとの事ですが製造
者責任があるように販売者責任として仕入先を開示する義務を持つことを提案したいと思いま
す社会にはこの様な被害に遭った人,企業は無数にあり救済されることなく,法の加護から
放置されたままであります。
 次に通信販売特にインターネット販売の難しさを痛感いたしました。
商品を知って頂きデータベースを確立するために弊社は「バラ水」を無償提供を開始いたしま
したが,3日間で2,500人の応募がありましたがその後新商品の紹介などでメールした際、
「二度とメールするな」とか「なぜメールアドレスを知っているのか?」とか今ではその
2,500名の内約1,600名は配信停止となり、彼等は無償商品を常に探している
「プレゼント・マニア」という存在であることを知りました商品の知名度の高い商品は価格訴求
となり低い商品は認知されないことで市場に埋没してしまいどのように商品の露出度を高め
認知を得ることは時間とそれ相応の投下資本が必要なことを知りました。
 健康補助食品に関しましてですが,国の規制の不都合さを体験いたしました。
特にカプセルに関しまして防腐剤としての「パラオキシ安息コウサン」の使用は健康補助食品
には禁止で医薬品にはOKであり当製品は醤油の防腐剤には認可されているという実態を知り
ましたもちろんアメリカでは使用が認められております実例を挙げますと日本でアメリカ用に
製造した商品(防腐剤入り)がキャンセルになり日本に戻そうとした際,輸入不許可となりアメリカ
で廃棄処分せざるを得ないことがありました。
厚生労働省に問いただしました所,「医薬品には医者の処方箋があるが健康補助食品には無い
からとのことでした,では醤油はどうしてかと聞き返しましたところ最後に返事に窮して申請しない
お前の所為」みたいなことをいわれました。
今問題のBSE関連によるカプセルの使用禁止に関しても医薬品は1年半の猶予期間があり健康
補助食品においては3ヶ月しかないという不都合が生じております。
この様なことが起きている背景には厚生労働省内で「医薬品」と「健康補助食品」を扱う部門が
異なりいわゆる縦割りで行政の中で消費者サイドの視点の一貫性が無いのではないかという
実体を感じました。
 以上3点はPOSITIVEな話しではないですが,それ以上に得るものがたくさんありました。
パンの業務を通して,関西の人々を新たに知る機会を得ましたし,司馬遼太郎を通しまして
大阪人を評して「またも負けたか八連隊」なる言葉も知りました毎月大阪に参りますとエス
カレータの右立ち(関東は左立ち)に戸惑いますが「何でや」と聞きましたところ「そこが大阪
なんねん」と意味不明の返事をもらいました更にしつこく聞きましたところ人間は心臓を守る
ために左側を本能的にガードする習性があるけど「大阪人は最初から全ての人にオープンなん
ねん」との事でした。
「ほんまかいな‐‐‐」
通信販売の問題点である如何に商品の露出度を高めるかを解決するために「トンガット・アリ
TONEX GOLD
」を日刊ゲンダイに月2回記事広告を掲載しておりますが、商品の持っている
性格上社会の一面を覗き見ることがあります。
通信販売であっても黒猫ヤマトの営業所止め(家族に知られたくない)とか会社に直接購入に
いらっしゃる方とか外箱に精密機械と記載してくれとか(性蜜とは書けません)70歳を越して
なおお元気な方が多数おられることです。
 色々な人との出会いの中でこの小さな会社はたくさんの支援を頂いてまいりましたが,
関西の人々との接点を与えてくれた心斎橋ロータリ‐クラブの鴻野精彦先輩、ドライフルーツを
いの一番に採用頂いたクイーンズ伊勢丹の田村会長,難しい医学の世界をやさしく教えてくれた
阪大医学部の谷口教授,健康補助食品について適切な助言を頂いた杏林大学の大野教授、
更に日本で最もトンガット・アリに精通し何時もビジネスの支援頂く東京薬科大学の武谷教授、
営業面で何かと配慮を頂いた丸正総本店の北畑店長、無理を承知で引き受けてくれた札幌の
ラルズの斎藤副社長に大変お世話になりどうにか今日まで危機を乗り越え命脈を保つことが
出来ました。
昨年末には天台宗の律院(叡山坂本)で北嶺大行満大阿闍梨(アジャリ)/叡南俊照さんに
お会いする機会を得ました阿闍梨(アジャリ)様とは千日回峰行という荒行を成し遂げた人の
敬称で昭和以降8人の方のみ行満出来たということですが、この様な方に接する機会を得たこと
も又この4年間が無駄でなかった証と考えております。
日本の文化の原点は仏教にあると日ごろから感じている私にとりまして1,200年余り比叡山
から伝承された文化遺産は計り知れない物があると思います今後とも律院に参るたびに何かを
得て参りたいと考えております。
この様なことに近づくことは年を取ったせいだと息子に言われておりますが今まで気がつかな
かった事,失った事などみ直し新たな気持ちで5年目に挑戦したいと考えております。
 「パンの事業」に関しましては先ず地元の方に愛される店となり、広く手造りのパンを知って
頂くこと、「健康補助食品」においては社会に役立つ商品の開発に邁進する所存であります。
今後とも日々進化して参りたく皆様の御支援をお願い申し上げます。

 P/S「律院」および「阿闍梨」様に関しましてはINTERNET上「大津坂本律院」「叡南俊照」で
検索できますので御参考にしていただければ幸いです。
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このコラムに対するご意見・ご感想の宛先は  ecos21@ecos21.com

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